Earth Celebration 2006


極上の三泊四日を終えました。 

雨は降らず。体から噴きでる汗と、太陽のここちよさを感じながら過ごした毎日でした。


○初日 

船を下りて佐渡島に着くころにはもう夕方でした。一年振りの佐渡島、小木を懐かしみつつ、キャンプ場へ。期待はしていたものの、キャンプ場では昨年仲良くなったOさんの姿。期待通りの展開に、思わず手をふってしまいました。 

テント設営して飯食ったりした後、EC会場へ。フリマでタイ服屋さんで可愛らしい店員さんの接客に、ついついタイパンツを買ってしまいました。 

そしてファイヤーショー。俺が本気でポイにハマったのは昨年ここにきたのが大きなきっかけでした。今回はメンバーもたくさんいて、すごくスキルの高い人ばかり。ちょーエロスなベリーダンサーもいて、三日間たっぷり楽しませていただきました。 

で、今夜のお楽しみはダンスナイトフィーバー。鼓童の何人かが、城山コンサートのあと、みなと公園にて演じてくれる。まさにフィーバーでした。今回のECのシアワサを予感させる、ナイスな太鼓ビートでした。 

キャンプ場にもどり、就寝。明日からもきっと幸せがまっているはず。


○二日目 

クソ暑さで目が覚める。昨夜は寝袋もつかわず、マットの上にパンツ一枚で寝た。風通しは割と良いテントだけど、さすがに暑かった。 

まいどおなじみ、キャンプでの朝ごはん風景。マルタイ棒ラーメンを作るクワ。コーヒーを入れてくれるウル。炊けた米のために、もってきたレトルトカレーを温める俺。今回は米に味付けする役に徹しました。レトルトは、サティで買った松阪牛カレー。なんと1000円! 

みんなの飯がそれぞれ調和して、いつもながらの良い朝ごはんになった。そしてOさん一家がスイカやらタコスやら、なんやらかんやらいろいろくれた。スイカうめえ! 

今日の昼の一発。鼓童のスペシャルフリンジ。みなと公園でのライブ。昼に見る鼓童は格別。踊って騒いで、地元のPALっていうダンスチームもいっしょにやってて、会場一体となって踊る。目の前に座っているおばちゃんたちがヤンヤヤンヤと歓声を送る。最高にハッピーな空間。 

イカ釜飯を喰らい、風呂入って爆睡。 

ダラダラと夜は更ける。晩飯はイカ刺身定食。今日はイカ尽くしだ。 

またしてもファイヤを見て、エロダンサーの胸に野口英世をさしだす。なにやってんだこれ。 

今夜の締めは、小木おけさ。昨年の最終日に楽しんだ、いわゆる盆踊りだ。一時間半くらい踊りたおした。これが朝までつづく郡八はすげえんだろうなと思いながら、今回は上手いコの後ろについて、踊りを覚えました。 

小木おけさで締める夜。気持良く身体が疲れて、すごしやすい今夜は幸せな眠りにつきました。


〇三日目 

楽しかった毎日も最終日。朝ごはんはラーメンと鮭雑炊。今回はレパートリーをふやしたので、朝は飽きない毎日だ。 

今日は鼓童村見学。彼等が日々すごしている稽古場を、年に一度公開している。 

自然に対する彼等の敬意を存分にこめた、森との共存。森の中での小演奏会で聴く笛の音色のここちよさ。こんななかで暮らしていると、ああいう集団ができあがるんだなあと実感。 

太鼓の原材料となるケヤキが日本で手に入るものはほぼ皆無だそうで。7、8年前に村に四本のケヤキを植えたそうで。稽古場のとなりの芝生に生えた一本だけが、倍以上に育っている。それについての話もしてくれた。やはり、いつも回りに人間がたくさんいて、話しかけていくから、育ち方が違うみたいだと、そういう話。まあ、笑ってしまう人には笑ってしまう話かもしれやんけど、俺には素直に入ってくる。 


数年前に実家で、昔から生えていた樹を切らなければならなくなった。そのとき、仏教関係の人に話すと、切るまで一ヶ月くらい毎日話しかけなさいと言われたそうで。家族はみんな実践していたそうです。我が家はそんな家庭。そんな一見アホみたいな家族が俺は大好きなわけです。 

昼飯は寿司。これはマジうまかった。昨夜のイカ刺身を遥かにしのぐ。めちゃうまかった。 

そしてまた風呂にはいり、木崎神社にて佐渡ウインドアンサンブルと佐渡の芸能を楽しんだあと、いよいよメインイベント。 

ECでは、毎晩城山公園でコンサートがひらかれていて、初日は鼓童、二日目は毎年世界からいろんな人を呼んでくる。今年はタマンゴ・アーバンタップという人達。タップやら、ヒップホップダンサーやら、ジャンベ師やら、なんでもありなチーム。そして最終日には、その二日間の公演をコラボした舞台が展開される。昨年も今年も、最終日しかいってないけど、本当にこれは楽しみで楽しみで。フジで鼓童みたときも、あくまで今夜の前振りくらいにしか思えなくて。日本で最高の音楽舞台は、ここにあると俺は思ってる。 


てわけで、超絶タップダンスから始まった公演は、途中に巨大人間を絡めたりしながら、終始笑顔で進む。太鼓の同期がおこるたびに、太鼓が激しい野獣のごとく暴れだすたびに、胸の鼓動が大きくなる。お菓子をつまむ手がとまる。思わず身を乗り出す。涙が溢れる。 


昨年初めて鼓童を体感して以来、テレビで見ても、フジのステージで見ても、いつも感じるこの感覚。 

昨年はバグパイプ相手だったのもあるかもしれないけど、飛び道具としての笛の良さが強く印象づいた。今年は、フジのときもそうだったけど、もっともっと太鼓を中心にすえた、心臓に響くステージだった。日記書きながら、なぜか涙がでそうになる今。太鼓ビートの同期化。会場からビンビンつたわる幸福感。城山公園を包み込む最高の空気。ありえない感動を、今年も味わってしまったわけです。 


ああ、ありがとうとしか言えない。 


帰りにファイヤポイを再度眺めて、ポイ屋さんで娘ッコと写真とりつつ、セパタクロしてたら、タクシーが終ってた。キャンブ場までの山越え徒歩一時間はシャレにならんくらい汗かいたけど、なかなか悪くない夜だった。

今は帰り道。


小木⇒直江津⇒富山⇒名古屋⇒津と、船やら特急やらをのりついで帰るわけです。帰宅は八時すぎのよてい。ザックが重すぎる。


ECは最終日を過ぎても、帰りの船まで続きがあるんです。

港から船が離れていくとき、鼓童のメンバーが太鼓で送ってくれるんです。送り太鼓。祭りの終りを告げるこのときがまた泣ける。

唯一名前と顔の一致する、大好きな堀つばさが、 商売道具の太鼓をおいたまま、チンドン屋スタイルで金ダライをたたきまくってた姿には癒されました。


今年も祝祭が終りました。行きの船で、「去年と同じこと続いてるから、来年は別の場所にいきたい」と言ってたんやけど、ここはスペシャルすぎる空間で、不満が何一つ無い。幸せになれる場所。来年行かないとは言い切れません。


今年はあまり知らない人と交流がなかったのがちょいさみしかったかな。

去年かまってくれた牡蛎屋さんは、いまいち記憶に俺がいなかったみたいやけど、普通にしゃべりました。そうそう、ヘレンって外人に、いきなり「ヒデ!昨日ビーチで二時間しゃべったじゃないの。あなたでしょ」みたいなこと言われて(あ、英語ね)、俺に似たヒデって人がヘレンをナンパしていたらしかったり(笑)

あとなんかあったかな。ああ、海にも入ったっけ。一年ぶり。今年はクラゲもいなくて、いい感じやったわ。気持ちかった。

ディジュもふいたし、ポイはあんまりしなかったけど、スゲーうまい人をたくさん見たから満足やわ。

祝祭は、音楽は世界を変えるって、本気で思えるライブだった。老若男女、国内外問わない人々が全員笑顔でいられる、まさに理想的な空間。


やっぱ、老若男女ってのがこのイベント最大の特徴で。村祭りの色合いが強いのがいいんだよなぁ。

来年は鼓童が25周年、ECが20周年だそうだ。連呼してたから、来年はさぞスペシャルなんだろうな。日本にいたらやっぱりいっちゃうんだろうな。国外脱出に成功していることを期待します。

一緒にいったクワ、ウル、テントでお世話になったオガワさん一家、毎回乗った小木タクシー。小木町の人達、鼓童、そしてたくさんのスタッフと、参加者みんなに感謝します。

帰宅したら写真アップします。